当院では、直腸肛門機能検査として肛門内圧検査、経肛門的超音波検査、排便造影検査を行っています。
これらの検査を行い、排便障害の患者さんの診断と治療を行っています。
肛門内に直径5mmの細い管(圧力センサー)を入れて、肛門に力を入れない時(最大静止圧;MRP)や力一杯しめた時(最大随意収縮圧;MSP)の肛門のしまる強さ(圧力)を測定します。
当院では肛門疾患や直腸癌に対する手術前後の肛門機能の評価にも用いています。
スターメディカル社製肛門内圧検査システム
当院で使用している12ch サークル型センサー
(正常参考値)
最大静止圧 45mmHg以上
随意収縮圧 男性:150mmHg以上/女性:130mmHg以上
お尻から専用の超音波装置を挿入し、肛門の筋肉や内側の壁の層構造を観察します。
主に肛門括約筋の状態や手術や外傷による括約筋の損傷、肛門周囲膿瘍(のうよう)の有無、痔瘻(じろう)の走行像などの評価に用います。
FUJIFILM社製ARIETTA65LE
360度ラジアル走査コンベックスプローブ
リニアプローブ
お尻から擬似便(バリウムと小麦粉で作った物)を注入し、擬似便を排出する時の直腸肛門の動きをレントゲンで撮影し同時に、S状結腸や直腸の動きをビデオにとります。
主に排便時の直腸肛門の動きや形態の変化、直腸瘤の有無を評価します。
排便造影の風景<FLEXAVISION F3>
直腸脱症例のCine Defecography
直腸瘤症例のCine Defecography