大腸癌による死亡数と羅患数は年々増加傾向にあり、死亡数は女性では1位、男性で3位となっています。しかし、早い段階で発見された場合の生存率は非常に高いため、早期発見が大変重要と言われています。
現在、大腸癌検診は便潜血検査が主体に行われていますが、大腸CT検査はより精度が高く、また、大腸内視鏡検査に比べて負担が少ない、最新の大腸癌スクリーニング検査です。
日立メディコ(株)のECLOS-16S
日本メドラッド(株)の
炭酸ガス注入装置
大腸解析装置 ziostation2
大腸CT検査とは、内視鏡を使わない大腸検査です。炭酸ガスで大腸を拡張させ、マルチスライスCT装置を用いて撮影し、大腸3次元画像を簡単に得ることができます。
また、大腸CT検査はCTコロノグラフィー検査、仮想大腸内視鏡検査(ヴァーチャル大腸内視鏡検査)、大腸3D-CTとも呼ばれており、内視鏡検査と比較して苦痛が少なく、検査時間も短時間ですみます。
日本では大腸CT検査を行っている施設は少数ですが、欧米などでは、CTを用いて大腸を診断することが一般化しており、近年の機器性能の向上によりCTコロノグラフィ(CTC)として大腸がん検診への応用が始まっています。
痛みが心配で大腸内視鏡検査を受ける決心がつかない方や大腸が長く大腸内視鏡検査が困難といわれている方にお勧めです。
長所
前処置(検査前日)
検査食eコロン
コロンフォート
(硫酸バリウム)
マグコロールP(下剤)
ヨーピス(下剤)
検査(検査当日)
当院のCTC解析で得られた大腸の全体像です。
当院のCTC解析で得られた仮想大腸内視鏡検査所見です。
図:1.5cmのポリープ。左は大腸内視鏡の写真。右は大腸CTの仮想内視鏡像
直腸脱や重度の内痔核をお持ちの場合は検査が難しくなります。肛門に自覚症状がある場合は、事前にご相談下さい。
<大腸CT検査のできない方>
(検診で施行する方) | 約30,000円 |
(3割負担の方) | 約7,000円 |
(1割負担の方) | 約2,500円 |